白い天井~恋愛依存症候群~
「すき、だよ、ちさ」
精一杯首を動かし、弱々しい目を開いて、アタシを見る。
その気持ちに、応えてあげたい。
ユウヤはアタシがいないとだめだから。
でも彼は……アタシがいなくても、生きていける。
悲しいけれど、それが事実で。ならば、両天秤の傾く先は……。
「アタシも、ユウヤが好き」
涙でグシャグシャの顔で、精一杯、微笑んだ。
本当は、よく、わからない。
この気持ち、彼の時とは……恋とは、違う。
大切だとは思うものの、アタシは、ユウヤを好きなんだろうか。
これが、愛というものなのか……?
考えても考えても、答えは出ない。
だけど。
ユウヤを愛してあげたい。
そう、思う。
アタシが、ユウヤを愛さなくては。
ユウヤには、アタシが必要だから。
きっと、アタシは、愛かけてる。
「ユウヤ……好きだよ。……愛してる」
アタシは、そっとユウヤの額にキスをした。