白い天井~恋愛依存症候群~
人を避け、花火の見やすい場所を探す。
数百メートルほど歩き、アタシたちは、大きな橋の中程に陣取った。
打ち上げ場所の河原には距離があるものの、ここからなら、なんとか全景を見渡せる。
やはり人は多いけれど、身動きがとれないというほどではない、ラッキーな場所。
「すっげー……」
驚いたことに、ユウヤは打ち上げ花火を見たことがなかった。
実家の近くではそういうイベントがなかったし、両親は、わざわざ車を出してまで花火を見に行くことを嫌がった。
……のだそうだ。
でも、去年は?
もう一人暮らし、してたよね?
そう訊くと、ユウヤは怒ったように
「一人で行くの?恥ずかしくない?」
と口をとがらせた。
数百メートルほど歩き、アタシたちは、大きな橋の中程に陣取った。
打ち上げ場所の河原には距離があるものの、ここからなら、なんとか全景を見渡せる。
やはり人は多いけれど、身動きがとれないというほどではない、ラッキーな場所。
「すっげー……」
驚いたことに、ユウヤは打ち上げ花火を見たことがなかった。
実家の近くではそういうイベントがなかったし、両親は、わざわざ車を出してまで花火を見に行くことを嫌がった。
……のだそうだ。
でも、去年は?
もう一人暮らし、してたよね?
そう訊くと、ユウヤは怒ったように
「一人で行くの?恥ずかしくない?」
と口をとがらせた。