白い天井~恋愛依存症候群~
今日は、なんだか、まっすぐユウヤの顔が見られない。
アタシにはやましいところなんか全然ないのに。


昨日、アタシは結局、ユウヤに何も訊かなかった。
気になってしかなたかったけれど…………訊けなかった。


もし、あれが悪ふざけじゃなく……。

ユウヤが、ホントに浮気してたら?


……いや、もしかしたら、アタシの方こそ、遊ばれてるだけ……?


いろんなことを考えると怖くて、頭が混乱して、確かめることも、眠ることもできなかった。


「今日、変。何したの?」


急に顔を覗き込まれ、驚きのあまりアタシは雑誌を乱暴に閉じた。さらに、反射的に、隣に座ったユウヤから少し離れる。


あ、ヤバ……。


さすがに今のは不自然だ。
自分でも、そう思う。


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