白い天井~恋愛依存症候群~
…………どうしよう。


「具合悪い?」


怪訝な表情のユウヤの手が、アタシの額に触れる。


「ん~……熱はナイような。ま、よくわかんないけど。
大丈夫じゃね?」


顔を背けてしまいたい。


そんな思いにかられた、その時。



「ぃやっ」


とっさに、口をついた。
まわされた腕を払いのける。


「……なん、で?」

キスを拒まれたユウヤは、明らかに傷ついた顔でアタシを見ていた。
さっきまでの小憎らしいほどの笑顔も、このところ見られるようになってきた高慢さも、一瞬にして、消え失せている。
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