白い天井~恋愛依存症候群~
別れよう。


それは、アタシが言うべき、セリフ。
なのに、どうしても口にできない。

言わなくては。

わかっているのに、アタシはただ、すすり泣く。


「……嫌いになった、よ、ね?」


つぶやかれたユウヤの言葉は頼りなく、今にも消えてしまいそうだった。


「一緒に、いたくない、よね」


そんなことない。

できることなら、アタシはずっとユウヤといたい。


ユウヤに出会って、いかに自分が平和に、何も考えずに暮らしてきたか、知ることができた。

ユウヤに出会って、必要とされて、アタシは初めて、自分の存在価値を感じられた。
……この場になって、アタシはやっと、それに気付いた。


離れたら……アタシは、どうなってしまうんだろう……?
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