最後に初めまして。
それは俺だけでなく今、病室に入って来た両親も同じ心境だったみたいだ。
『そんなに笑う所は久し振りに見たな。』
『お父さん…。そうだったかな?あははっ。』
『高瀬君、君には何て礼を言ったらいいか…。』
「礼なんていりません。もし、どうしてもとおしゃるなら手術が成功してから言って下さい。」
『そうか、そうだな。分かった。さてわしらは先に失礼するよ。高瀬君、娘を頼んだよ。』
「はい。もちろんです。」
その後、古都と日が暮れるまで話をしていた。
たわいもない会話だけどそれは今までの彼女等とは違う意味のある時間だった。
俺が帰る事告げると少し哀しい顔をする古都だったがまた明日逢えるんだと言うと笑顔を見せてくれた。
帰りに久実の所に立ち寄り、もうすぐ仕事が終わると言うので待っている事にした。
喫煙所で煙草を吸っていると久実が息を切らしてやって来た。
『ごめんね。待った?』
「いや…しかし大きくなったな。見違えたぞ。」
『えへへっ。綺麗になったでしょう?』
「ああ。綺麗な妹で俺も鼻が高いわ。」
『のーくんが倉木さんの彼氏だった何てびっくりしたよ。』
「のーくんって呼ぶな。恥ずかしいだろ?」
幼い頃の俺を母親が呼ぶ時に使っていた呼び名だった。
妹ともいつしか俺の事をその名でしか呼んでなかった。
懐かしい呼び名に恥ずかしさを覚えていた。
『そんなに笑う所は久し振りに見たな。』
『お父さん…。そうだったかな?あははっ。』
『高瀬君、君には何て礼を言ったらいいか…。』
「礼なんていりません。もし、どうしてもとおしゃるなら手術が成功してから言って下さい。」
『そうか、そうだな。分かった。さてわしらは先に失礼するよ。高瀬君、娘を頼んだよ。』
「はい。もちろんです。」
その後、古都と日が暮れるまで話をしていた。
たわいもない会話だけどそれは今までの彼女等とは違う意味のある時間だった。
俺が帰る事告げると少し哀しい顔をする古都だったがまた明日逢えるんだと言うと笑顔を見せてくれた。
帰りに久実の所に立ち寄り、もうすぐ仕事が終わると言うので待っている事にした。
喫煙所で煙草を吸っていると久実が息を切らしてやって来た。
『ごめんね。待った?』
「いや…しかし大きくなったな。見違えたぞ。」
『えへへっ。綺麗になったでしょう?』
「ああ。綺麗な妹で俺も鼻が高いわ。」
『のーくんが倉木さんの彼氏だった何てびっくりしたよ。』
「のーくんって呼ぶな。恥ずかしいだろ?」
幼い頃の俺を母親が呼ぶ時に使っていた呼び名だった。
妹ともいつしか俺の事をその名でしか呼んでなかった。
懐かしい呼び名に恥ずかしさを覚えていた。