最後に初めまして。
条 件
…ボン…ピン…ピンポン。
「…ああっ?何時だと思ってんだ!クソっ。」
不愉快な目覚めで時計を見ると、8時6分…。
眠りに着いてから何時間も経たずに、俺は甲高い呼鈴で叩き起された。
「ふぁあ~っ。マジで…眠いわっ。」
大きなあくびを不満そうに吐きながら、玄関越に問いかける。
「…――誰?」
『あの……古都です。』
真新しい聞覚えのある声に、俺は慌ただしく鍵をはずし、ドアを開ける。
「古都?…どうした?」
『あっ、もしかしてまだ寝てましたぁ?』
「ああ…。」
『あの…お邪魔してもいいですか?』
上目遣いに笑みをこぼした彼女が俺の顔を覗き込んで来た。
「ふうっ…、どーぞ。」
『では、遠慮なくお邪魔しま~すぅ。』
それはあまりにも呆れて睡眠を邪魔された怒りも忘れてしまうほどの清々しい声だった。
『わあっ、男の人の部屋ってこんな感じなんですね。想像してたのと少し違うかも。』
「ああ。俺の部屋は特に何もないから、普通とは違うかもな。」
『そう言うじゃないんですけど…。』
殺風景とも言える俺の部屋は1LDKでたいした物もなく大きな家具と言えば…。
ベッドと二人用のダイニングテーブルにソファー、テレビに冷蔵庫の必要最低限の物しか置いてなかったからである。
「…ああっ?何時だと思ってんだ!クソっ。」
不愉快な目覚めで時計を見ると、8時6分…。
眠りに着いてから何時間も経たずに、俺は甲高い呼鈴で叩き起された。
「ふぁあ~っ。マジで…眠いわっ。」
大きなあくびを不満そうに吐きながら、玄関越に問いかける。
「…――誰?」
『あの……古都です。』
真新しい聞覚えのある声に、俺は慌ただしく鍵をはずし、ドアを開ける。
「古都?…どうした?」
『あっ、もしかしてまだ寝てましたぁ?』
「ああ…。」
『あの…お邪魔してもいいですか?』
上目遣いに笑みをこぼした彼女が俺の顔を覗き込んで来た。
「ふうっ…、どーぞ。」
『では、遠慮なくお邪魔しま~すぅ。』
それはあまりにも呆れて睡眠を邪魔された怒りも忘れてしまうほどの清々しい声だった。
『わあっ、男の人の部屋ってこんな感じなんですね。想像してたのと少し違うかも。』
「ああ。俺の部屋は特に何もないから、普通とは違うかもな。」
『そう言うじゃないんですけど…。』
殺風景とも言える俺の部屋は1LDKでたいした物もなく大きな家具と言えば…。
ベッドと二人用のダイニングテーブルにソファー、テレビに冷蔵庫の必要最低限の物しか置いてなかったからである。