最後に初めまして。
恋愛とは人の気持ちだけでなく根本的な性格まで変えるのか？


「ヒロ、百合さんとは真面目な恋愛をするのか？」

『あっ、当たり前だろ！至って大真面目だ。』

「と、言う事は愛してるって事だな？」

『そうなのかな？』


頼りない返事だ。
恋愛下手は学生時代から変わっていないらしい。

コイツは昔から恋愛で良くヘマをして、おかげで俺も振回されたもんだ。


「北海道はいつから行くんだ？餞別はいる？」

『明日の飛行機で…今からチケット買いに行く前に寄った。』

「北海道かぁ…。」


確かにこの時期の向うは素敵な世界だな。
機会があれば古都も連れて行ってあげたいが…。

こんな事を考える俺もコイツらの色ボケが移ったのか？

いきなりベランダの窓が開き、笑顔いっぱいの古都が顔をだした。


『長野なら大丈夫になりました。行けますぅ。』

「はぁ？何を言ってるんだ古都は？」

『だ・か・ら、長野に行けるの！楽しみぃ。』


キョトンとする俺とヒロに部屋のソファーに座る百合さんが優しく微笑んでいた。

部屋に戻り話を良く聞くと、百合さんは長野にも別荘を持っているらしくそっちにしないかと言う話が女性陣でやり取りされいたらしい。

そこで古都が自宅に連絡を取りお願いしたら許可が出たと言う事だ。

北海道と長野に別荘ですか…ヒロは玉の輿になるかも知れないな。
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