最後に初めまして。
何か俺の知らない所で話が動いてる。
今までの俺の周りでは考えられない事だ。


『じゃあ、明日朝一にここに集合と言う事で。』

「何故ヒロが仕切ってるんだ?俺んちに集合?」

『細かい事は気にするなって登の口癖だろ?』

『あーっ。良く使う。』

『うふふ…っ。そうなんですか?』


調子が狂うメンツだな。と言う事は…俺が運転手の可能性大だな。


『なら明日な。行こうか?百合。』

『ええ。ご馳走様です。お邪魔しました。』

「気を付けてな。」


ヒロたちを見送り部屋に帰ると後片付けをしている上機嫌な古都が俺を待っていた。


「片付けありがとな。」

『ううん。百合さんってすごいですね?』

「すごいのは本人じゃなくて親がだろ?」

『違うんです。私が落ち込んでいたらすぐに気を使ってくれて。』

「そっか…でも良く親が許したな?」

『はい。すごく頑張りましたぁ。』

「よし、明日の用意しに買い物に行くか?」

『ですね。はい。』


俺と古都は近くの大型ショッピングセンターに向う事にした。


『何を買うんです?』

「ヒロは昔から計画を立てないから花火とかバーベキューの材料とかな。」

『すごい。なんかわくわくしてきましたね。』

「古都、外泊は初めてなのか?」

『ありますけど…ちょっと違いますね。』


楽しくもあり、先が思いやられる旅行になりそうな予感で溢れていた。
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