最後に初めまして。
俺達はまず始めに虫除けスプレー等の雑貨を探しに向った。


『すごい色んな物が売ってるんですね。』

「古都…こう言う所も初めてなのか?」

『ほとんど家から出なかったから…あはっ。』


古都の知らない世界がここまであるとは流石の俺も思わなかった。

ある店の前で古都の足が止まった。


『可愛いネックレス。』

「ん?どれが?」

『あの星型の…。』


それは25歳になろうかと言う女性が着ける代物ではなく、高校生辺りがするような可愛らしいネックレスだった。


「こんなんが好きなのか?すいませんこれ見して貰っていいですか?」


店員にショーケースから出して貰い古都の首に着けてあげた。


『に、似合いますか?』

「おっ、いいじゃん。」

『ホントですか?可愛いですぅ?…えへっ。』


舌を出すのが古都の癖だと最近分かりかけてきた。

ネックレスは柔らかい感じの古都にはぴったりだった。

値段も手頃だし、こう言うプレゼントも貰った事ないだろうな。


「これ下さい。着けて行きますのでそのままでいいですから。」

『えっ?ダメですよ。そんなの…頂けません。』

「そうだなぁ…じゃあ、付き合った記念にプレゼントするわ。ならいいだろう?」


頬を染めて俯きながら微笑えんで喜ぶ古都を見ると、俺も悪い気がしなかった。
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