最後に初めまして。
ヒロ達も合流して朝方の空いている高速を走っていた。

案の定、俺の運転で…。

『古都さん、顔色赤いですけど大丈夫ですか?』

『はい。元気です。百合さん、ありがとう。』


後部座席から百合が助手席の古都を気遣っていた。


『古都ちゃんって初キッスっていつしたの?』

『えっ?…あの…。』


ヒロが古都をからかい始めていた。

止めようかと思ったが少し気になったので知らん顔して聞いていた。


『もしかして…まだ?』

『ヒロ君、そんな事聞かなくても…。』

『それぐらいありますよ。』

『あるんだ…。いつ?』

『……昨日。』

『ぶっ、わははは…。衝撃発言!登く~ん、やる事やってるね。』

「ばかっ。そんな事素直に答えんでいいの!」

『それで古都さん朝から顔色が赤いんですね。』

『……はい。』

「古都ぉ―。素直に答えるなって!」

『くすっ…。古都さんと登さんは仲良くて面白いんですね。』

『見てると…何か登達って前から知ってるみたいな感じだよな。』

『そうですね…私達もそうなりたいですわ。』

「なりたいって…ヒロ君。ぶっ、わははは…。」

『今度はヒロさんと百合さんが顔赤いですよ。あははっ…。』


現地に着くまで本当にたわいもない事で笑ったり照れたりして、4時間程かかるドライブも苦にならなかった。
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