最後に初めまして。
彼女はローストビーフと蒸し鶏のサラダを手際良く作っていた。

彼女のリクエストとで何か一つ作ってくれと言われたのでバランスを考え俺はロールキャベツを作って見た。

出来上がって行く料理をテラスに運び込むと外ではヒロと古都が串に肉やら野菜やらを刺していた。


「おいおい、古都にそんなの出来るのか?」

『出来るもん。どう?美味しそうでしょ?』

「そうだな。90点ってところかな?」

『じゃあ、これは登が食べてね。』

「はいはい。俺は味見役ね。」

『もぉー、あはは…。』


古都は昨日よりも上機嫌のままバーベキューが始まった。


『うわーっ、すごいご馳走。食べ過ぎちゃうかもしれない…。』

「ほとんど百合さんの手料理だからな。」

『そうなんだ。百合さん料理教えて下さいね。』

『でわ、明日の朝食一緒に作りましょうか?』

『はい。よろしくお願いしますね。』

「俺、胃薬持って来てないけど大丈夫かな?」

『もぅー、ばかっ。」

「わっははは…。」


楽しい食事も進むうちに星空も顔出していた。


『綺麗な星が沢山ある。…ゴホッ。』

「風向きが変わったな…古都、場所変りな。」

『登、一服付き合え。』

「ああ、今行くわ。」


俺はヒロと煙草を吸いに古都達から離れ雑木林の中に入って行った。
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