最後に初めまして。
静粛とはこんな感じの事を言うのか…。
静か過ぎてなかなか眠れずにいた。
隣りのベッドの古都も同じみたいで時折寝返りをうってはため息を吐いていた。
『登…起きて…る?』
「ああ…。どうした、寝れないのか?」
『…うん。何か変な気分で眠れなくて…。』
「添い寝してやろうか?こっち来るか?」
『そんなの余計眠れなくなっちゃう。』
「そりゃそうだな。あはは…。」
『あの…やっぱり…そっち行って…いい?』
「ああ…。おいで。」
枕を抱えて恥ずかしそうに古都は俺の布団に入って来た。
窓からの月明りで古都のブラウン色の髪は神秘的な輝きを放ち上目遣いに見つめるブラウン色の瞳は俺の頭の中を真っ白にさせた。
気が付いた時にはもう古都の唇に俺の唇を合わせていた。
小刻みに震える古都の肩を見て俺は我に返った。
「ごめん…。」
『ううん…手つないでもいい?』
「ああ。いいよ。」
『登は優しいね。』
「そんな事はないさ。」
『私、この優しさにもっと包まれたい…。』
「古都の為にもっと素敵な思い出作ろうな。」
口元まで布団で隠し照れて目だけで微笑む古都が愛らしくて仕方なかった。
夕方湖畔で味わったあの胸の痛みと不安で心が溢れそうになっていた。
それが何なのかは分かりかけていたが言葉にする事が怖くて仕方がなく俺は心に終う事にした。
そして古都が眠りに着くまで俺は、ただ…見守っていた。
静か過ぎてなかなか眠れずにいた。
隣りのベッドの古都も同じみたいで時折寝返りをうってはため息を吐いていた。
『登…起きて…る?』
「ああ…。どうした、寝れないのか?」
『…うん。何か変な気分で眠れなくて…。』
「添い寝してやろうか?こっち来るか?」
『そんなの余計眠れなくなっちゃう。』
「そりゃそうだな。あはは…。」
『あの…やっぱり…そっち行って…いい?』
「ああ…。おいで。」
枕を抱えて恥ずかしそうに古都は俺の布団に入って来た。
窓からの月明りで古都のブラウン色の髪は神秘的な輝きを放ち上目遣いに見つめるブラウン色の瞳は俺の頭の中を真っ白にさせた。
気が付いた時にはもう古都の唇に俺の唇を合わせていた。
小刻みに震える古都の肩を見て俺は我に返った。
「ごめん…。」
『ううん…手つないでもいい?』
「ああ。いいよ。」
『登は優しいね。』
「そんな事はないさ。」
『私、この優しさにもっと包まれたい…。』
「古都の為にもっと素敵な思い出作ろうな。」
口元まで布団で隠し照れて目だけで微笑む古都が愛らしくて仕方なかった。
夕方湖畔で味わったあの胸の痛みと不安で心が溢れそうになっていた。
それが何なのかは分かりかけていたが言葉にする事が怖くて仕方がなく俺は心に終う事にした。
そして古都が眠りに着くまで俺は、ただ…見守っていた。