となりの彼女
とりあえず、ここの会社に入って早5年。毎日同じ朝を繰り返しているうちにこういう体質になってしまったのだろう。
「おはよーさん、神谷」
と、隣机から挨拶をかけられた。
「あ、おはよ、山下。何、なんで早いの?」
声をかけてきたのは山下千秋、同じく27歳で俺の同僚。
外見からして俺と同い年にはあまり見えない。
髪を茶色く染めているせいか?
背が高いせいか?
こいつは人と比べて顔立ちもスタイルもいいほうだし
仕事もできるし、手際がよい。
そのせいか女の子によくモテるらしい。
と、言ってもここまで褒めてもこいつには大きな欠点がある。
・・・こいつは。
「今日、女ん家からの出勤。違う女来て追い出されたのー」
女癖が素晴らしく悪い。