となりの彼女

「おまっ・・・ま、た、か!」

俺は呆れた声と共に深いため息をついた。
そう・・・こいつが女のとこから追い出されるのはこれが初めてじゃない。

女は飽きたら毎回とっかえひっかえ。

そのせいではち合わせがあったりなんかすると素晴らしい事になる。


2人ならまだしも、6人だ。


そして俺は現場にいたせいで平手打ちをくらった事がある被害者本人。

あのすざましさはもはやここでは語れない。


「また、とは失礼な。1人もいないよりはマシだと思いますけど独身さん!」

そう言って山下はポンと肩に手を置いた。

「なーにーが独身さんだ、バカ下!お前も独身だろ?人の事言えねーんだよ!俺は女よりし、ご、と、なの!」

そう言って俺は山下の手を振り払う。

「うわきた、女より仕事宣言。でもお前が言うと説得力あっけどね」

「うるせー。さっさと仕事しろ!」


パッパと手を振りいつまでもうろつく山下を追い返した。


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