◆~恋色模様~◆
.★*゚おれんじ模様゚*★.
好きな人の顔がこんな近くで?
息づかいまで聞こえるし!
オレンジの髪だってすぐ、近くに―――……
思わず橙の綺麗なオレンジ頭に触ろうとした時
「行ったみたいだな」
って言った橙の言葉にドキっとする。
「美桜?」
あたしの様子がおかしいと思ったのか、橙があたしの名前を呼ぶ。
それを聞いてあたしは勢いよく橙から離れて橙に背を向ける。
ぎゃぁーっ
恥ずかし過ぎる~っ!
なにあたし触ろうとしてんのよ~っ!?
自分で自分の行動にビックリよっ!
のわぁぁあぁぁ~っ
「美桜、これ美桜の?」
「え?」
頭だけ後ろに向けると、さっきあたしが朱里にもらったクマを橙が持ってる。
「あ! そう!
あっぶなー
朱里からもらったのに無くすとこだったぁー
ありがとねっ」
そう言って橙からクマを受け取る。
ちょっと待てよ?
もしここでクマあげるとか言ったら受け取って………くれる??
いやいや、それは無いな。無い。
っつかここであげたら橙のこと好きって言ってるようなもんじゃんっ!
ダメだぁーっっ
なんて頭ん中で色々考えてると、思ってもみない言葉が飛んでくる。