◆~恋色模様~◆
.★*゚おれんじ模様゚*★.
「美桜って好きなヤツとかいんの?」
「ぶはっ!」
「うわーいるんだ」
「なっ 何なのよ! 急にっ」
こんなに焦ったことが無いかもしんないくらい、あたしは焦る。
自分でも焦り方が激しいのわかるもん(汗)
でも橙はからかってくるかと思いきや、聞いて悪かったとでも言うように
「え、あ、いや、聞こえ…てきてさ?」
なんて歯切れが悪そうに答える。
「は?
でもアンタなんか聞いてなかった?
イヤホンつけてたよね?」
「オレのヘッドフォンだから周りの声聞こえるんだよ」
あっそーですか。
周りの声聞こえるって……
「じゃぁあたしらの話し盗み聞きしてたわけだ?
最低ー」
棒読みのあたしに
「盗み聞きじゃなくて聞こえたんだよ。
盗み聞きはわざとだろ。
オレはわざとじゃねーし」
そうぶっきらぼうに答えると窓の外を見るように体制を変える。