◆~恋色模様~◆
.★*゚おれんじ模様゚*★.
「よっす♪じゃないよ。
朱里が失神しそうだから放しな?」
顔を真っ赤にして今にも倒れてしまいそうな朱里を見て、
朱里の上にあった裕太の手を朱里から引き剥がす。
全く。
裕太ってばいくら朱里が好きだからって、
朱里がついてけないっつーの。
「ちぇーっ」
口を尖らせる裕太に
「そろそろチャイム鳴るんじゃない?
戻ったら?」
って諭す。
「はいはい、美桜王子に従いますよー」
なんてブツブツ言いながら教室を出てく。
裕太はあたしのことをたまに王子って言う。
なんで王子なの?
って裕太に聞いたら
朱里を守る王子みたいだから
って言われた。