◆~恋色模様~◆
.★*゚おれんじ模様゚*★.
下駄箱から手紙がバサバサと落ちる。
なんだこれ?
と思いつつ落ちた手紙に手を伸ばすと、ちゃんとオレ宛ての名前。
拾ってカバンの中にその手紙を入れると、美桜がすっげー目でオレを睨んでいた。
「どうした?」
「……なんもない」
視線を落としてちょっと変な顔をする。
言いたいことがあるんだろうに言わない顔してる。
「言いたいことあるなら言わないと、わかんないんだけど?」
「………だって…」
「だって?」
唸るように言った美桜を促したつもりが
「ぅ゛~~やっぱ言わない!」
って促されるわけでなく、先に教室に行ってしまう。
なんだあれ。
オレなんかしたかな?
………………。
わかんねーや。