◆~恋色模様~◆   .★*゚おれんじ模様゚*★.

下駄箱から手紙がバサバサと落ちる。



なんだこれ?



と思いつつ落ちた手紙に手を伸ばすと、ちゃんとオレ宛ての名前。



拾ってカバンの中にその手紙を入れると、美桜がすっげー目でオレを睨んでいた。





「どうした?」



「……なんもない」





視線を落としてちょっと変な顔をする。



言いたいことがあるんだろうに言わない顔してる。





「言いたいことあるなら言わないと、わかんないんだけど?」



「………だって…」



「だって?」





唸るように言った美桜を促したつもりが





「ぅ゛~~やっぱ言わない!」





って促されるわけでなく、先に教室に行ってしまう。



なんだあれ。



オレなんかしたかな?



………………。



わかんねーや。





< 30 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop