◆~恋色模様~◆
.★*゚おれんじ模様゚*★.
結局。
帰る今になっても美桜の言いたかったことはわかんねぇまま、一緒に帰ってるわけだけど。
美桜は朝のことを忘れてるのか、普通に話してる。
でもオレは気になるんだよな…。
「美桜」
「ん~?」
「今朝のことなんだけど……」
そこまで言うと美桜が顔を赤くする。
え?
なんで顔赤くしてんの?
今朝のこと話題に出しただけだろ?
「お、思い出させないでよっ」
やっぱり今朝と同じように睨んでくる。
「……橙鈍い」
オレ鈍いか?
そうでも無いと思ってたんだけど。
オレと美桜の間になんとも言えない空気が流れる。
しばしの沈黙……
って思ったけど、その空気に我慢出来なくなったのか、美桜が溜め息を一つついてから口を開く。