さよならとその向こう側
あの時、もう夜中の12時を過ぎていたし、まして彩夏の部屋にいた。


普通なら綾さんからの着信は出るべきではなかったんだ。

寝ていたと言い訳をすれば済んだだろうから。



だけど、自分でもどうしてか分からないが、通話ボタンを押してしまっていた。


今考えれば、きっかけが欲しかったのかもしれない。



現状を変える為の。



< 130 / 403 >

この作品をシェア

pagetop