さよならとその向こう側

「いらっしゃいませ。」


決して押し付けがましく無い、爽やかな笑顔で店員は言った。


買い物というのは、煩わしくしつこい接客をされるから嫌いなんだが。


時期が時期だけに、店内もそれなりに賑わっていて、今日はしつこくされずに済みそうだ。



そんな事を考えながら、先程目にしたショーウインドウに視線を移した。



やっぱり一番似合いそうだ。



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