さよならとその向こう側
クリスマスイブの日。



私は大学まで足を運んでいた。




きっと、いつもの様に実さんを待っていても、今日という日を一緒に過ごしてはくれないだろうから。



大学の研究室で、父の目の前で会う約束をすれば、実さんは断れないはず。


そう考えた。



クリスマスイブなんて大事な日に、元彼女に会いに行かせる訳にはいかないから。



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