さよならとその向こう側

父の研究室に入ると、そこには誰の姿も無かった。


あれ?

お父さんも実さんもいないなんて……。

昼時はもう過ぎているし、今日は二人共外出の予定は無いと、父に確認はしておいた。

なのに、何処に行ったのだろう?




そんな事を考えていたら、奥の応接室から話し声が聞こえてきた。



あの声はお父さんと実さん?


私は応接室のドアを開け様として………手が止まった。



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