さよならとその向こう側
淡い期待を胸に抱いたまま、とうとう12月23日になってしまった。
今年は年内の雑務が早く片付き、いつもより長い休暇が取れた。
だから明日から年末年始の休みに入る。
「ねぇ彩夏。……明日はどうするの?」
仕事中に小声で話し掛けて来たのは志乃だった。
志乃にだけは全てを話してあるから、私の事をとても心配してくれていた。
「…まだ何にも連絡ないんだ。」
だけど、ついつい本音が出てしまって、心配を掛けているとわかっても弱音を吐いてしまう。
「いい加減さ、ケジメつけた方がいいと思うよ?待ってるばかりじゃなくて、ちゃんと確かめてみたら?」
私を諭す様な、でも優しい言い方だった。
沢山心配してくれてるのがよく分かる。
私だって、"待つだけ"には我慢の限界だった。
別れを告げるだけで2ヶ月以上かかるなんて、どう考えてもおかしいよ。
そんな考えが頭の中をぐるぐる回っていた。
今年は年内の雑務が早く片付き、いつもより長い休暇が取れた。
だから明日から年末年始の休みに入る。
「ねぇ彩夏。……明日はどうするの?」
仕事中に小声で話し掛けて来たのは志乃だった。
志乃にだけは全てを話してあるから、私の事をとても心配してくれていた。
「…まだ何にも連絡ないんだ。」
だけど、ついつい本音が出てしまって、心配を掛けているとわかっても弱音を吐いてしまう。
「いい加減さ、ケジメつけた方がいいと思うよ?待ってるばかりじゃなくて、ちゃんと確かめてみたら?」
私を諭す様な、でも優しい言い方だった。
沢山心配してくれてるのがよく分かる。
私だって、"待つだけ"には我慢の限界だった。
別れを告げるだけで2ヶ月以上かかるなんて、どう考えてもおかしいよ。
そんな考えが頭の中をぐるぐる回っていた。