さよならとその向こう側
何事も無かったかの様に、私達は歩き出す。




「お腹空いたな。」

「うん…。」


何気無い会話。

だけど、いつも当たり前の様に繋いでいる手が……今日は空いていた。


私が繋がないから?

でも実から繋いでくれないのはどうしてなの?



些細な事かもしれない。


だけど今の私には、不安を煽るばかりだった。



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