さよならとその向こう側

「――本当に申し訳ありませんでした。」


最後にもう一度、教授に頭を下げて謝罪した。



教授は……悲しそうな笑顔を浮かべていた。




それから応接室を出る。


今日が今年最後の出勤だから、やり残した事がないかもう一度確認しておこうと自分のデスクに戻った。




< 202 / 403 >

この作品をシェア

pagetop