さよならとその向こう側
連絡を取る事が出来ない俺は、ただ彩夏のアパートの前で待っていた。
車の中に居たから寒さは感じなかったが、心はどんどん冷たくなっていった。
もう日付も変わり、今は12月25日クリスマス。
二人一緒にこの日を迎えるはずだった。
…彩夏、何処にいるんだ?
せめて、連絡くらい欲しかった。
それとも、何の連絡もしなかった俺に愛想を尽かしたのか?
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明け方まで待ったが、とうとう彩夏は帰って来なかった。