さよならとその向こう側
―――――――
―――――


新しい年を迎えても、私は、何もする気が起きなかった。


おばあちゃんが亡くなった哀しみも癒えず、相変わらず、実からも連絡が無い。


何もかもを失った失望感で一杯だった。



そして今日も、長野に降り積もる雪を、部屋の窓から眺めていた。



< 236 / 403 >

この作品をシェア

pagetop