さよならとその向こう側

すると二人は、顔を見合わせてから頷いた。


「ありがとう彩夏。私達は大歓迎よ。」



「私こそ、ありがとう。
――それから、私をお父さんのお墓参りに連れて行ってくれる?」


少し驚きながらも、叔父さんと叔母さんは優しく微笑んでくれた。



だって私は、葬儀の時しかお父さんのお墓には行ってないから。


今までごめんね、お父さん。






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