さよならとその向こう側
ねぇ、実?
私はあなたを愛しているけど、ただ待つのは辛いの。
クリスマスも大晦日も連絡をくれないのは、実が綾さんを選んだから?
そんな事ばかり考えてしまう。
それは、綾さんの言葉が、頭から離れないから。
『これ以上私達の仲を壊す様な事はしないで!』
あの言葉が、何回も頭の中で繰り返されている。
だから私は、実と別れるべきかもしれない―――。
お父さんの様に、愛した人の為にさよならを選ぶべきかもしれない―――。