さよならとその向こう側
そして3日後。

私は亜沙美とカフェテリアで話していた。




「しかし、本当にいい男だねぇ♪神田さん。」

ニヤニヤしながら亜沙美が言う。


で、ついついつられてニヤニヤしてしまう私。

「でしょ〜♪」



「けどさ、……いつもあんな感じなの?」


え?


「あんな感じって?」


質問の意味が分からない。
すると亜沙美は、少し躊躇いながら話す。


「言いにくいんだけど……ずっと爽やかに微笑んでたでしょ?………なんか、私には"営業スマイル"っていうか"心ここに在らず"っていうか………不自然に感じたんだよね。」




…確かに。

実さんはいつだって優しい笑顔を向けてくれる。

でも、亜沙美の言う通り。私はそれ以外の顔を知らない。

だから、贅沢な悩みかも知れないけど、不安になる。



「あのね、亜沙美……。」


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