shui
2
静かに星空を映していた水面が、
歪んだ。
と思った瞬間、雫を散らした。
そこには白いワンピースがいた。
「ホシ」
そう言うと、彫刻のあるくすんだ銀の台に、不思議に輝く石のはまった大ぶりの指輪を見せた。
「ほら、ホシ。もう迷わない。」
そう言って白いワンピースは、華奢な白い腕を掲げて、仰ぎ見た。
「空の真ん中にあるあの星と、おんなじ色をしている。」
僕の白いワンピースは幸せそうな顔をしていて、あんなちっぽけな星に取られた気がした。
歪んだ。
と思った瞬間、雫を散らした。
そこには白いワンピースがいた。
「ホシ」
そう言うと、彫刻のあるくすんだ銀の台に、不思議に輝く石のはまった大ぶりの指輪を見せた。
「ほら、ホシ。もう迷わない。」
そう言って白いワンピースは、華奢な白い腕を掲げて、仰ぎ見た。
「空の真ん中にあるあの星と、おんなじ色をしている。」
僕の白いワンピースは幸せそうな顔をしていて、あんなちっぽけな星に取られた気がした。