恋するシステム
「どーしよう。なんかいちゃもんつけられたりしないかなあ?」

「えーっ、だいじょぶっしょ。普通にしてればいいもん。それに、あたしがいれば安心でしょ?」

「そうだよね。亜紀はなにせ、優等生だもんね」

「へっへっへぇ、それほどでもぉ」

何度も言うけど

あたしは人間じゃない。

アンドロイドだ。

頭はコンピューターだし、体は機械ね。

だから勉強なんかちょちょいのちょいだし

体育だってなんのそのだ。

自然と、学校じゃ『できる生徒』ってなる。

そうなると、結構先生のチェックとか甘かったりするんだ。

なによりあたし、別に制服改造したりなんかしないしね。

気に入ってるもん、うちの学校のセーラー服。

綺麗な紺色スカートと、薄桃色のスカーフで。

お上品って感じだ。
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