恋するシステム
□
*
昼休みになると
ミナはあたしを引っ張った。
「ちょちょちょっとどこ行くの?」
「隣のクラスだよ!」
「なんで!?」
「大竹原くんに話聞きに行くの!」
「なんでなんで!?」
「なんででもっ!!」
「はあっ?」
結局、人形みたく引っ張られるあたし。
アンドロイドを強制連行って
ミナってどんだけ。
ガラッ。
勢いよくドアを開けたミナがキョロキョロする。
キョロキョロ。
きょろきょろ。
「どしたのミナ、大竹原くんいないの?」
「ううん。いるよ、ほらあそこ」
「うん?」
指差された方向を見ると
なんか眠たそうな顔した男子が
バスケ雑誌読みながらコーヒー牛乳飲んでた。
ちなみにあたしの視力なら
そのコーヒー牛乳に記載されてる成分まで読み取れ……
どうでもいいか。
問題なのは
大竹原くんがいるのにキョロキョロしてるミナだ。
昼休みになると
ミナはあたしを引っ張った。
「ちょちょちょっとどこ行くの?」
「隣のクラスだよ!」
「なんで!?」
「大竹原くんに話聞きに行くの!」
「なんでなんで!?」
「なんででもっ!!」
「はあっ?」
結局、人形みたく引っ張られるあたし。
アンドロイドを強制連行って
ミナってどんだけ。
ガラッ。
勢いよくドアを開けたミナがキョロキョロする。
キョロキョロ。
きょろきょろ。
「どしたのミナ、大竹原くんいないの?」
「ううん。いるよ、ほらあそこ」
「うん?」
指差された方向を見ると
なんか眠たそうな顔した男子が
バスケ雑誌読みながらコーヒー牛乳飲んでた。
ちなみにあたしの視力なら
そのコーヒー牛乳に記載されてる成分まで読み取れ……
どうでもいいか。
問題なのは
大竹原くんがいるのにキョロキョロしてるミナだ。