恋するシステム
*
カラカラと大竹原くんが自転車を押す。
その後輪は見事にぺしゃんこになっていた。
あたしはちょっとうなだれた。
「あの、ごめん、なんかあたしが乗ったからだよね」
「いや、そんなんじゃねぇって。もともと空気抜けやすかったし、気にすんなよ」
「そ、そう?」
実は……
学校からいざ、ワンコの捨てられてる場所へ行こう!
ってなった時――
「うしろ乗れよ」
と、荷台を指した大竹原くんが言ってくれたのだ。
だけど……
ごめん、あたし、アンドロイドだから。
見た目女の子でも、中身は金属だから。
ほんとは口にできないくらいの重量あるから。
実はその……横綱くらい、ある、から……。
自転車の荷台に乗ったら、確実にパンクするから。
それなのに大竹原くんは「いいからいいから」って聞かなくて
仕方なく乗ったら、やっぱりプシュンプシュンって……
仮にも乙女として、めっ、めちゃくちゃショックだったよ!?
普段も体重気にして、エレベーターなんかできるだけ乗らないことにしてるのにっ!!
カラカラと大竹原くんが自転車を押す。
その後輪は見事にぺしゃんこになっていた。
あたしはちょっとうなだれた。
「あの、ごめん、なんかあたしが乗ったからだよね」
「いや、そんなんじゃねぇって。もともと空気抜けやすかったし、気にすんなよ」
「そ、そう?」
実は……
学校からいざ、ワンコの捨てられてる場所へ行こう!
ってなった時――
「うしろ乗れよ」
と、荷台を指した大竹原くんが言ってくれたのだ。
だけど……
ごめん、あたし、アンドロイドだから。
見た目女の子でも、中身は金属だから。
ほんとは口にできないくらいの重量あるから。
実はその……横綱くらい、ある、から……。
自転車の荷台に乗ったら、確実にパンクするから。
それなのに大竹原くんは「いいからいいから」って聞かなくて
仕方なく乗ったら、やっぱりプシュンプシュンって……
仮にも乙女として、めっ、めちゃくちゃショックだったよ!?
普段も体重気にして、エレベーターなんかできるだけ乗らないことにしてるのにっ!!