恋するシステム
朝の恩義を覚えてるらしく
ペロペロと大竹原くんの手を舐めてるワンコを
「あのさ、ちょっと貸してもらえる?」
「あ、おう」
あたしは横からそっと受け取った。
別に、私がワンコラブだからって略奪したんじゃありません。
カシャッ
カシャッ
キュィィ――
あたしはアイカメラの機能を変換して
しばワンコをジーッと観察した。
脈拍
体温
ともに異常なし。
怪我などは……よし、見られない。
骨格にも……異常は……な、い、ね。
よし!
――ィィィン
カシャッ
カシャッ
アイカメラを通常モードに戻して
あたしはしばワンコを高い高いした。
「だいじょぶっ! このコ、すっごい元気だよ」
「おっ、マジ? お前わかんのっ!? すげぇ!!」
「へっへっへぇ、まあ、ちょっちね」
さすがに……
赤外線とかレントゲン的なものをできます!
なんて言えるわけないし。
軽く笑ってごまかしといた。
ペロペロと大竹原くんの手を舐めてるワンコを
「あのさ、ちょっと貸してもらえる?」
「あ、おう」
あたしは横からそっと受け取った。
別に、私がワンコラブだからって略奪したんじゃありません。
カシャッ
カシャッ
キュィィ――
あたしはアイカメラの機能を変換して
しばワンコをジーッと観察した。
脈拍
体温
ともに異常なし。
怪我などは……よし、見られない。
骨格にも……異常は……な、い、ね。
よし!
――ィィィン
カシャッ
カシャッ
アイカメラを通常モードに戻して
あたしはしばワンコを高い高いした。
「だいじょぶっ! このコ、すっごい元気だよ」
「おっ、マジ? お前わかんのっ!? すげぇ!!」
「へっへっへぇ、まあ、ちょっちね」
さすがに……
赤外線とかレントゲン的なものをできます!
なんて言えるわけないし。
軽く笑ってごまかしといた。