恋するシステム
結局……
大竹原くんが橋の下からダンボールを持ってきた。
コンビニにも寄ってきたみたいで
自転車のカゴにはワンコ用のドライフードが入ってた。
あたしと大竹原くんは
公園の茂みにダンボールを置いて
その中にワンコとご飯を入れた。
ダンボールのふちに前足をひっかけたワンコが
くぅん?
と小首を傾げてくる。
う……
「そ、そんな、……そんなつぶらな瞳で見ないでよぉ……」
なんか、こういうCMあったよね。
頑固っぽいお父さんとチワワが見つめ合うやつ。
大竹原くんが呼び掛けてくる。
「おーい、亜紀、行こうぜ」
「う、うん……」
「心配すんなって。また明日、俺朝イチで来るからよ」
「うん……」
あたしはワンコに
バイバイって手を振った。
また明日来るからね。
絶対来るからね。
公園から出る直前
あたしはもう一度振り返った。
ワンコが、ダンボールに手をかけてこっちを見つめてる。
――カシャッ
あたしはアイカメラで、その写真を撮った。
大竹原くんが橋の下からダンボールを持ってきた。
コンビニにも寄ってきたみたいで
自転車のカゴにはワンコ用のドライフードが入ってた。
あたしと大竹原くんは
公園の茂みにダンボールを置いて
その中にワンコとご飯を入れた。
ダンボールのふちに前足をひっかけたワンコが
くぅん?
と小首を傾げてくる。
う……
「そ、そんな、……そんなつぶらな瞳で見ないでよぉ……」
なんか、こういうCMあったよね。
頑固っぽいお父さんとチワワが見つめ合うやつ。
大竹原くんが呼び掛けてくる。
「おーい、亜紀、行こうぜ」
「う、うん……」
「心配すんなって。また明日、俺朝イチで来るからよ」
「うん……」
あたしはワンコに
バイバイって手を振った。
また明日来るからね。
絶対来るからね。
公園から出る直前
あたしはもう一度振り返った。
ワンコが、ダンボールに手をかけてこっちを見つめてる。
――カシャッ
あたしはアイカメラで、その写真を撮った。