恋するシステム
□
*
ソファーの上で寝っ転がっていたら
「なあに亜紀ったら、制服のまんま」
ひょっこり、お母さんが視界に入り込んだ。
「んー、ちょっと考え事ぉ……」
天井の電気は、銀色の傘を被ってる。
なんでもシルバーメタリックなのは
完ッ璧にお父さんの趣味だ。
「考え事ねぇ」
ってうなずきながら
お母さんはすっと引っ込む。
と思ったら、あたしのすぐ横が沈んだ。
ぽっすん、とお母さんが乗っかってくる。
「う、重いよ母さん」
「あ、そんなこと言っちゃやぁよ。亜紀の重量だって」
「わーわーわー、それ聞きたくないそれ聞きたくないっ」
「ふふ、じゃあお互いに体重にはノータッチね」
「オッケー了解、そうしよう」
ころん、とお母さんが横に転がる。
あたしと、ソファーの背もたれに挟まれたお母さん。
なんか、狭いとこが落ち着くらしい、お母さんは。
「それで?」
と、お母さんがほっぺたをつついてくる。
あたしはアンドロイドだけど
体の表面は人の肌とおんなじ感触だから
ぷにぷに、ぷにぷにされる。
あう、ぷにぷに。
ソファーの上で寝っ転がっていたら
「なあに亜紀ったら、制服のまんま」
ひょっこり、お母さんが視界に入り込んだ。
「んー、ちょっと考え事ぉ……」
天井の電気は、銀色の傘を被ってる。
なんでもシルバーメタリックなのは
完ッ璧にお父さんの趣味だ。
「考え事ねぇ」
ってうなずきながら
お母さんはすっと引っ込む。
と思ったら、あたしのすぐ横が沈んだ。
ぽっすん、とお母さんが乗っかってくる。
「う、重いよ母さん」
「あ、そんなこと言っちゃやぁよ。亜紀の重量だって」
「わーわーわー、それ聞きたくないそれ聞きたくないっ」
「ふふ、じゃあお互いに体重にはノータッチね」
「オッケー了解、そうしよう」
ころん、とお母さんが横に転がる。
あたしと、ソファーの背もたれに挟まれたお母さん。
なんか、狭いとこが落ち着くらしい、お母さんは。
「それで?」
と、お母さんがほっぺたをつついてくる。
あたしはアンドロイドだけど
体の表面は人の肌とおんなじ感触だから
ぷにぷに、ぷにぷにされる。
あう、ぷにぷに。