恋するシステム
「お父さんも悪気があるわけじゃないのよ?」

言いながら

お母さんが小さいボトルを差し出してくる。

あ、そういえば朝ごはん食べてない。

あたしは、一応みんなと同じご飯も食べられるけど

それじゃあエネルギーが足んないんだ。

だからお父さん達の作ってくれるこの『燃料』が

絶対に不可欠。

朝ごはんを受け取ったあたしは

こっくりうなずいた。

「わかってるよ。お父さんも、ちゃんとあたしのこと考えてくれてるんだよね」

15にもなって、みんなより成長の遅い……

っていうか、変化のない胸、とかね。

だからって……

あんな風に「おっぱいだっ!」っていうのは

ちょっと、あれだけど……
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