約束




「別に。今言うことじゃないでしょ?」


「えっ?どういうこと??」


「意味ねぇじゃん?会った直ぐにそんなこと言ってもさ??」


真顔が一瞬で崩れて


「…まぁ、楽しみにしとけよ?」


ハハッと目を細くしてえっちゃんは、笑った。


「……わかった。」


急に笑うえっちゃんに少し照れるあたしは、コーヒーに光りで反射するあたしの顔をただ見つめることしか出来なかった。




「お待たせしました!メロンソーダになります。」


あたしとえっちゃんを交互に見る可愛らしい女の店員さんに見えるか見えないかくらいの高さで、


えっちゃんが手を挙げた。

それに気づいた店員さんは、笑顔でえっちゃんの前にメロンソーダを優しく置いた。


コトンッ




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