約束
「まぁ、最近って言っても高校ん時の卒業式の次の日何だけとさ?」
あたしはえっちゃんの言葉に、デザートを頼む為にメニューを取ろうとする手の動きを止めた。
「卒業式の次の日?」
あたしが小さく発した言葉にえっちゃんは、当たり前のように頷いた。
「……えっ?」
あたしの頭の上に大きなハテナマークが浮かんだ。
なんで??
…そのこと、あたし知らないよ??
「あ。言ってなかったっけ?その日、偶々さくちゃんと買い物してる時に丁度留学準備してた広実に会ったの。。」
まだ、平然としているえっちゃんに少し苛立った。
少し前まで、当たり前だったえっちゃんが広実を呼び捨てにして呼ぶこと。
馴れていることなのに、胸が締め付けられるようにとても胸が苦しい。