約束

疑惑





―数分たっても


えっちゃんは、帰って来なかった。




「遅い…」


あたしは、店内をぐるぐる見回しながらえっちゃんを待っていた。


どこまで行ったんだろ?


急に不安になるあたし。


もしかして……










逃げた?




って、んなわけないよね?










すると、


〜♪〜♪〜♪〜


今度は、あたしの携帯が鳴った。


あたしは、携帯を手に取りパープル色に光るサブディスプレイを見ると

そこには、


“遠田 ひな”


と表示されていた。


迷わず携帯を開いてあたしは、電話に出た。




「えっちゃん?」


《あ。このみ??》


ホッ


えっちゃんの声が聞けて少し安心した。






< 25 / 124 >

この作品をシェア

pagetop