約束
「なんで?!今日あたしの誕生日だよ??手伝いなんて他の人に頼めばいいじゃない!」
目に涙を溜めて溢さないように怒りをえっちゃんにぶつけた。
《…そうだけど、ソイツ俺がいないと無理みたいで。すぐ戻るし、お願い!だから許して…?》
少しかすれた甘い声があたしの胸を締め付ける。
許して…?
なんて…言われたら、許すしかないじゃない。
「…わかった。先にえっちゃんの家に行く。。その代わり絶対にすぐ帰って来てね?」
《おぅ。んじゃぁな?》
ピッ
一方的に電話をきられたあたしは、我慢してた涙を溢した。
…なんでよ…
今日、あたしの誕生日だよ??
一人ぼっちになったあたしは、
この先…
辛い道を歩かなければならないことに
なるってことを…
少しだけ、
分かっていたのかも知れない…