約束




あの4人で


いつまでも笑い合ってたね?


大好きだった…


んでも、なんかあの日どこか違う気がした…


「あの日、俺決めたんだ!」


さくちゃんの声に顔を上げた。


「えっ…?」


「このみに本当のことを伝えるって。。」


さくちゃんは、次々と散る桜の花びらをひとつだけ捕まえてそれをあたしの頭の上にのせた。


「ずっと…このみに黙ってたことがあったんだ。」


哀しい瞳であたしを見下ろすさくちゃんは、静かに笑った。


「来月、此処であの日約束した4人でまた会おうって言うやつ…叶わないんだ。」


さくちゃんが言い終わった直後にまだ冷たい風があたし達の間を通り抜けて行った。


その風のせいであたしの頭の上にのせられていた桜の花びらは、ゆっくりと地面に落ちていった……




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