約束




「…何それ!?それが本当の理由??つか、だいたいなんでえっちゃんだけなの?それならあたしにだって言ってくれればよかったのに…なんで!?」


「…広実…ずっとひなのこと好きだったんだ…。それに、ひなも広実のこと…気にかけてたんだ…」


あたしをさくちゃんの身体から離すと桜の木の後ろに隠してあった


あの小さな木の箱をあたしに差し出した。


「…ごめん…昨日俺見ちゃったんだ…ひなから広実の話しを聞いて直ぐに。」


震えた手で箱を受け取ると

ゆっくり箱を開けた。


「…これ…来月…開けるはずだったやつ?」


頬を伝う涙を感じながら鼻をすすった。


そして、


ゆっくりえっちゃんがみんなに書いた手紙をひらいた。




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