約束
「広実は?広実は今どこにいるの?」
祝福してあげるよ
笑って
おめでとって
「広実…?広実は多分ひなん家にいると思う…でも、また明日海外に戻るって…。」
えっちゃんの家…
「そ。んじゃ、えっちゃんも家に戻ってるのかな?」
あたしの笑顔に顔が引きつるさくちゃんは
苦笑いで
「多分…そうなんじゃない?」
と、曖昧に答えた。
「家に押し付けるって…さすがに嫌よね?」
あたしが真顔でそう言うとさくちゃんは驚いた顔であたしを見下ろした。
「なにするき??」
男って…
弱いの…
女の復讐に…
「ん?別に何も??ただ…広実にバケツ一杯分の水をかけてやりたいの。」
「えっ??」
「どう?目ー覚めた?って…言ってやりたいの…」
我慢してた涙が
また溢れはじめた…