約束
「…どうも。」
あたしも一応男に挨拶した。
…………。
何この気まずい空気。。
会話終っちゃったじゃん……
「あ、の?名前…!名前なんですか??」
慌てて口を開く男にビックリして危うくウーロン茶を落としそうになった。
「あ…あたしの名前!?え、と…このみ。白鷺このみ…」
「このみちゃん…?あ。俺斎藤信。信じると書いて“しん”」
ハニカム信に
ドキンと胸が鳴った。
「…信って名前いい名前だね?」
なるべく会話が途切れないように慌てて話題を作るあたしを
お釜いなしに信は興味なさそうに
「そう?」
とだけ言って自分ようのジュースを口に運んだ。