約束




そう…って…


一言で返すなし!!


「…信って変な名前じゃねぇ?」


信から言葉をかけてもらい少しホッとした。


「えっ?なんで??」


「ん。だって…なんかヤじゃん…漢字一文字に信じるの信って。」


ね?と、同意を隣にいた信の友達に求める信の姿は子供みたいで可愛かった


「は?意味分かんねぇ」


友達に呆れられる始末に終わったけど信は気にせず続けた。


「俺、もっとましな名前がよかったなぁ…例えばー…」


と言いながらあたしの方をチラッと見て


「このみとか?」


ニヤッと笑う信に馬鹿らしくなって笑った。


「ははっ、何それ…」


「は?ちょっと俺いいこと言ったのになんで笑うんだよー!」


あたしの背中を叩く信にまだ笑いがおさまらないあたし…



これが


信との出会いだったね?




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