約束
な、なんなんだろ…
この気持ち…
さくちゃんと別のドキドキ感で…
とても不思議な気持ち…
「ごめんね?このみがつい可愛かったからつい。」
さらっとそんなクサイ台詞を言う信は女慣れしてるって言ってるようなもん。
あたしは、騙されないよ?
って、
思ってても身体はその言葉とは裏腹に
敏感に反応した。
「あれ?顔真っ赤だよ??」
とぼける信に苛立ちながらあたしは
「暑いのよ!ねぇ、ウーロンハイ頼んで。」
ムキになって目の前に置かれてあるメニューからウーロンハイと書かれている文字を指差した。
「このみって酒飲めんの?」
信の心配そうな表情を無視して
「いいから、頼んでよ。」
入り口付近にある電話を指差した。